スコーンやケーキの甘さ、紅茶の濃さ、
そして、ウィスキーやジンのアルコール度数。
実はこれ全部、
“体質の違い”からきているのかもしれません。
アングロサクソンは小麦・乳製品・肉中心の食文化で育ち、
日本人(大和民族)は米・大豆・発酵食品を主とする文化。
当然、消化器官も味覚も異なっていて、
例えばアルコール度数も、日本酒は10〜15%、
ウィスキーやジン、ウォッカは40〜60%。
“強い味”に対する耐性もまったく違うんです。
イギリスに住んでまもなくの頃、
お祝いのケーキがとんでもなく甘くて、
ホームステイ先の子どもが
コーキングガンみたいなホイップを
さらに上からかけながら
「これもいる?」と聞いてきたのを
今でも覚えています(↓)。
その後、
イギリスの日本食レストランで働いていたときには、
あるお客様がご飯にたっぷり醤油をかけて、
「醤油おかわり」と言われたこともありました。
“甘いお菓子と紅茶で温まる”のがイギリスらしさ。
その文化はとても愛おしいけど、
日本で同じように出したら、
ちょっとびっくりされるかもしれません。
だから今、
お店で出している焼き菓子は、
イギリスのレシピをベースにしつつ、
日本の風土や食感、素材に合わせて
「最後まで美味しく食べられる甘さ」にしています。
“日本でちょうどいい”
バランスを見つけたいと思ってます。
強くなくても、ちゃんと伝わる味。
じんわり染みてくるような、美味しさを。
追記:実際、この投稿に共感してくださった方が
「帰国時、服が入らなくなって
空港で親に気づかれなかった」なんて話も!
…やっぱり、イギリス菓子の甘さは侮れませんね。笑