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My Story

「お店を始める前は、社会福祉士。」

社会福祉士として認知症の方をケアするデイサービスで働いていました。
仕事自体は楽しかったのですが、ある時、体調を崩してしまいました。
「このままでいいのだろうか」と自問自答の日々が続きました。

学生の頃から趣味でバンド活動やゲーム制作など、芸術面での興味が強かった私は、 「自分を表現できる場所を作りたい」という漠然とした目標が浮かびました。

その頃、偶然にも通信講座の広告が送られてきて、
目についたのが「紅茶コーディネーター」、「コーヒーコーディネーター」の文字でした。

すぐに両講座を申し込み、先に届いたのが「コーヒー」でしたが、開封してすぐに返送。
翌日に「紅茶」が届き、直感的に「これだ!」と勉強を始め、紅茶の魅力に惹かれていきました。

しかし約1年ほどかけて勉強を進め、様々な茶葉を取り寄せて飲んでも、 雲をつかむような感覚でいました。

「よし、本場のイギリスへ行こう!」

仕事を辞め、海外に行く前に、自家用車で本州一周旅行を決行。 約1か月間、北は青森、南は鹿児島まで時間をかけて日本を周りました。

秋田の温泉郷で知り合ったイタリアの友達は、 当時アイルランドに住んでいると言ったので、イギリスから会いに行くことを約束。
2016年1月には、偶然にもワーキングホリデービザを取得。同年4月に渡英しました。

英語は日本一周の際に車内で発音矯正した程度で、事前に勉強することもありませんでした。
語学学校に入った最初の一週間は、高校英語を思い出す感覚で精一杯。

生活していくために、慣れない英語と奮闘しながら、生まれて初めてベーカリーで働きました。
最初は仕込みだけだったのですが、慣れてくると接客や買い物を頼まれるようになり、 わからない英語を無理やり引き出し、パンの説明や日常会話をするようになります。

渡英して6か月(実質は3か月目から)、英語の伸び悩みに苦しみ、
語学学校を辞めてフルタイムで働くことにしました。

初めはティールームに履歴書を持っていくのですが、門前払いが当たり前。
つたない英語では接客業として全く戦力になりません。

そこで、日本食レストランで働くことにしました。
日本食レストランでは日本人スタッフが多く、
日本語しか話さないのではという固定概念を持っていたのですが、
キッチンスタッフはほとんどスリランカ・タイなど東南アジア系が多く、
ホールスタッフも日本食が好きな外国人スタッフも在籍。

お客様も半数以上が外国の方で、結局、共通語は英語でした。

最初はウェイターとしてメニューを覚えるだけでなく、
アレルギーやベジタリアン、ヴィーガン、宗教の関係などで説明をしなければならず、 語学学校で仲の良い友達と話していた語彙では到底追いつかないほどの単語の数々。 料理の出し方や、盛り付けのチェック、ドリンクを作り、在庫の管理、会計業務など、 業務も多岐に渡りました。

一番勉強になったのは、「電話での予約対応」でした。
普段、顔を合わせて会話しているときは表情や口の動きである程度予測できたのですが、 受話器を通すと名前がほとんど聞き取れません。
訛りや人の癖で聞き返すことも多々あり、怒られることもありました。

慣れてくると常連のお客様が声をかけてくださり、
現地の方と会話する機会が持てるようになりました。
また、一緒に働いていたスタッフとも仲良くなり、休日に一緒に遊ぶことも増え、 英語を使う機会がさらに増えました。
旅行先では必ずティールームに入り、本場のティータイムを体験しました。
イギリスに限らず、ヨーロッパを周遊して感じたのが、「時間を贅沢に過ごす」ことでした。
いつでも時間があると公園に行こうと言われます。
そこでは芝生に座って話をしたり、お菓子を食べたり、昼寝したり...。
「今日はこれ」、「明日はこれ」と、予定を決めて行動していた自分には衝撃的でした。 本当にただその時間を贅沢に過ごしているのです。
「時間を贅沢に」がひとつのコンセプトになりました。

「日本を離れたことで」

様々な国の人達と知り合い、様々な文化、宗教、生活、価値観を知ることができました。 私の視野は遥かに広がり、「みんな違っていい」と自分を肯定するようになり、 今まで以上に人との繋がりを感じられるようになりました。

一方で、旅行先でお金を盗まれて、警察のお世話にもなりました。
ドイツで一人旅をしていた時に財布を盗まれ、気づいたのは夕食時。

隣の席に座っていたお客様にWi-Fiを借り、
イギリスにいるドイツ人の友達に事情を説明し、店長に掛け合ってもらいました。 警察に連れて行ってもらい、約1時間事情聴取を受けました。
「財布が返ってくる可能性はほぼないよ」と言われ、覚悟はしていました。

ホテルは事前に予約し、支払いも済ませていましたが、
そのホテルまでの道のりは歩いて1時間半。

ホテルに到着して、すぐにMessengerに一通のメッセージが。
「この財布を落としたのは貴方ですか。持っているので取りに来てください。」

ホテルのオーナーが車で連れて行ってくれ、その日のうちに手元に。
紙幣のみ取られており、カードは無事でした。

日本では携帯や財布を手に持って歩き、サブバックは椅子の後ろに置いて...というのが日常的。 落とした財布や携帯も誰かが警察署に届けてくれることが多いです。

そんな幸せな国に生まれて住んでいることも、改めて実感しました。

「全ての出会いが私を変えてくれた」

今までの全ての出会いが、私の人生に何度も大きな変化や気付きを与えてくれました。 また、こうしてお店を持つという決断に至ったのは、 海外へ渡り、様々な出会いが導いてくれた一つのカタチです。

広い大きな窓から見える景色と贅沢な時間を過ごせるよう、
イギリスやヨーロッパ各国を参考にその雰囲気を表現した
ティールーム「- Shalle Tonne -(シャレトンネ)」
人と人が新たな出会いを見つけられる素敵な場所でありたいと願っています。